リハビリテーション科Rehabilitation

生活習慣病運動療法とは

高血圧症、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)を指摘された方を対象に行う運動療法です。適度な運動を習慣的に行うことによりこれらの生活習慣病の改善に大きな効果が期待できます。また、食事についても気を配るようになり、生活習慣の改善に良い連鎖が生じます。 しかし、運動療法を行うにあたり、どのくらいの強度まで大丈夫かわからないまま運動するのは危険です。当院では、心肺運動負荷試験を導入しており、個々の患者さまに対する適切な運動量を測定し、運動処方を行った上で実施して頂きます。まずは循環器内科を受診してください。

運動療法の効果

運動療法を中心としたリハビリによって日頃、使わない筋肉をほぐしてあげて、日常生活で座ったり、立ったり、歩いたりする活動がスムーズに行えるようになります。さらに、運動することにより、生活習慣病(高血圧、高脂血症、動脈硬化、糖尿病など)の改善や、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす効果などもあります。適度な運動を続けることは、血圧のコントロールにたいへん役に立ちます。 このような運動は、マイペースで気持ち良く行えば、日ごろのストレスの解消にもつながります。 ただし、激しい運動や、自分にあわない強い運動などは、逆に、体を痛めて調子を悪くすることがあるので注意が必要です。

まず、適正な運動量を測定しましょう

当院では、まず、心肺運動負荷試験(CPX)という検査を行います。これは、患者さまがどのくらいの運動量が適切なのか医学的根拠に基づき診断するものです。また、運動療法を行うにあたって、運動量が多すぎては危険ですし、少なければ十分な効果が得られませんので、事前に患者さんのからだの状態も調べます。その他にも、心臓のエコー検査や胸部レントゲン検査など必要に応じて行う場合もあります。このような、心肺に関する検査を行い、それに応じて個々の運動療法プログラムを作成します。

基本方針

  • 1. 血圧や体重測定
  • 2. ストレッチを中心とした準備体操
  • 3. 筋力強化運動
  • 4. 有酸素運動
  • 5. 整理体操
  • 6. 血圧や酸素飽和度測定

筋力運動、有酸素運動の回数・内容は人それぞれ異なります。 運動回数を重ねることで、プログラム内容も随時変更いたします。 週2回ほど、リハビリ室で運動を行います。

筋力運動

  • レッグプレス

    下肢筋全般の筋肉を強化。 立ち上がる、座る、しゃがむ、歩く時の動作など日常生活に必要な筋力を強化します。

  • レッグエクステンション

    膝関節の可動域が狭くなっている場合があり、運動することで周囲筋力を強化し可動域を広げ膝が安定し、階段の上り下りもスムーズになります。

  • ローイング

    背中の筋力を強化 猫背(円背)を予防・改善します。

  • アブダクション

    腰まわりの筋力を強化 骨盤の安定性を高め、歩行や片足立ち時のふらつきを解消転倒予防。 この他に、まだ様々な筋力強化のマシン・道具あります。

筋力運動

  • エアロバイク(自転車)
  • トレッドミル(ウォーキングマシン)
  • ニューステップ

    手と足を同時に動かして全身の筋肉を使い運動する。

実施日・時間

  • 月・火・木・金・土 9:00~18:00
  • *実施日時は変更になる可能性があります。